各編あらすじ

地上編

上海1996[約6.5万字]
 1996年の上海。15歳の李沙龍はそこに居た。魔都と呼ばれたあの場所に。
東京編[約29.4万字]
 17歳になった沙龍は東京で木佐小次郎という少年に出会う。
 人外の力を持つ二人はやがて大きな運命に立ち向かうことになるのだった。
新宿カプリッチョ[約6.3万字]
 外国人マフィアが跋扈する歌舞伎町で気まぐれに日本人のホストを助けた沙龍は、そのホストの依頼仕事を請けることに……。
岡山編[約10万字]
 東新宿探偵社は新たなスタッフを加えて、相変わらず繁盛していた。
 ある日、弁護士から連絡をもらった沙龍は岡山に赴くことになり、そこで、生き別れの祖父と対面するのだが……。
短編「夜明けの海」[約5,000字]
 ある冬の日の木佐と沙龍の一日。

本編

帰還[約14万字]
 神獣『黄龍』の保持者である沙龍は、20歳という年齢でわずかな余命を自覚する。
 しかし、この短命には沙龍の知らない前世の因縁があった。
 黄龍の謎を追って、人界・仙界・天界をまたいで辿り着いた先にある真実とは……?
天界編[約12万字]
 故意と必然で東方天界の一員となった沙龍は、奇人変人揃いの神様や仙人の中で、とある請負仕事をすることになる。
 何やら腹に一物の四方将神達もさておき、新たなる敵が出現か……!?
冥府編[約6.3万字]
 泰山府君のハタ迷惑な実験に付き合わされ、黄龍を召喚する羽目になった沙龍は、何の因果か冥府に飛ばされる。
 果たして無事に我が家に帰れるのか……?
龍王編[約10万字]
 龍王家がとうとう動き出し帝都に刃を向けた。
 南海龍王奏欽は『五行砲発射』を阻止すべく、単身、水晶宮へ向かうのだが……。
 敵は一体誰なのか。非力な姿になってしまった主人公、沙龍の運命や如何に!?
absolute zero[約4.7万字]
 龍王家のクーデターが鎮圧されしばらくしてから、原因不明の悪夢を見続け、夢の住人になってしまった沙龍。
 その沙龍を探しに九雷は夢の世界へと赴くが、そこに居たのはかつての恋人だった。
 緑麗が死守するその出生の秘密とは……!?
巽風編[約23.3万字]
 全てのキーワードは『東』――。
 奏欽と共に新しい東海龍王を探しに行くことになった沙龍は、その旅に同道することになった新任の東方軍大将、景春とことごとくぶつかる。景春が憂う巽風の秘密とは何か。極東世界の神魔は何故遠征してくるのか。
 様々な謎をはらんで、辿り着いた東極山で沙龍が見たものとは……?
西抗編[約25.6万字]
 神獣を強奪に来た恐るべき来訪者。長年の禁を破って、東西の神魔世界がついに衝突する……!?
小龍編[約20万字]
 輪廻のシステムを終わらせる! 碧霞元君の計画がいよいよ動き出す。盤古真人の復活劇の最中、沙龍はその碧霞元君と行動を共にすることになり……。『東方三界黄龍伝』完結!

番外編

短編「理由」[約1.3万字]
 スカウトマンの清虚道徳真君が出会った、日本の男の子の話。
我が青春の崑崙 [約4.5万字]
 西海龍王との出会いをきっかけに仙界入りした九天玄女は、天仙界の風雲急を告げる情勢の中で、ハチャメチャな天界関係者達と奇妙な縁で関わっていく。本編『帰還』の過去にあたるストーリー。
マオの探し物[約1.8万字]
 中国大陸の奥地で、日本人の辰巳さんが出会った、不思議な三頭身の女の子の話。
リーランの仙界騒動記[約9.5万字]
 仙界のお姫様、梨蘭公主(五歳児)のものがたり。
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